自然の生命(いのち)の力 resilience

精神科病院で働いています。診療情報管理士通教84期。五感を癒して自然治癒力を高めるセラピーについても関心があります。一人旅が好きなので、旅のことも、時折書きたいと思います。ICD10リスト&要約ブログ作成開始。http://sizen.upper.jp/icd-10/

夜を越える


夜というのは、
とても大切な時間で、
夜の過ごし方で一日の価値が決まるような気がしている。

だからできるだけざわついた気持ちで夜を終えてしまわないように、工夫して過ごす。
私は、寝る時に、心が荒れていると、
翌日も一日、気持ちが荒れてしまうことが多いのだ。

そんな私の夜は、
ありきたりだけど、
小さな間接照明と、
アロマポット、
そしてお気に入りの本と共に過ごす。

小さな照明は、目を休めてくれて、
アロマは嗅覚をリセットし体をリラックスさせてくれて、
お気に入りの本は心を満たしてくれる。

そして、まどろむようにゆったりと眠れたら、
短い睡眠時間でも、
翌朝、
心身ともに良い状態で目覚めることができる。

自分を責める、自分を傷つける、
自罰的な私の内面は、
夜の中に許されて、愛を求め始める。
私はそんなに強くない。
誰かとつながりたくて、だけど一人になりたくて、
揺れながら夜を旅している。

「幸せって何だろう、どんな時に幸せを感じるだろう」

と、今日、ふと考えた。
そして、
私は、
自分の周りの人が楽しそうなとき、幸福そうなときが、一番幸せだなと思った。

そのためにできることを見つけたい。
そのための私自身を、築き上げていきたい。

野の花みたいに生きていきたい。
もしくは無垢な鳥のように。
まるで生きているだけで全てが満ち足りているような姿になれたなら。

そんな風に夢見るようにして、
今夜また一つの夜を、
私は越えて行く。

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