山陰の旅 1日目
10代のころ、ふと思い立ち鈍行列車の一人旅ではじめておとずれたときから、わけもなく懐かしくて、既視感が強い山陰地方。自分の故郷はここにちがいない、きっと遠い先祖が暮らしていたのだと、勝手に思っている。
そんな山陰へは何度も旅をしてきたが、今年も訪れた。
まずは1日目は、松江宍道湖畔で宿泊する。
東京から岡山へ行き
岡山からやくも号にのって松江を目指す。
高梁川の流れが美しい。
鳥取県に入るとほどなく、うつくしい大山が姿をあらわす。
ふっくらとした慈悲深い姿の山体にしばし心を奪われた。
到着したのは、ちょうど最高の日没のころ。
釣り人たちが幸福そうにはしゃいでいた。
奇跡のようなサンセットを見ることができた。
夜は、お刺身等をいただき
宍道湖もすっかり夜を迎え
わたしは、シジミ目玉のおやじストラップとともに眠ることとする。