越生探訪/秋津町祭囃子保存会
週末・月曜日は、気の向くままに田舎に出かけたので、そのことについて書きます。
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週末に足をむけたのは越生。
山並みをながめながらドライブしていると突如豪雨があった。
近くにちょうど「越生自然休養村」というところがあったので、車をとめて珈琲を飲んだ。窓から外を眺めていると、山に何度も雷槌が光り、あっというまに路面は水にひたされ、休養村の雨樋からは雨水が炸裂していた。
休養村の店内には、ご高齢の男性が何人かいた。
大変な豪雨にもおおらかで、語り合うところには、
「これだけ降ると気持ちが良いね」
「おれの車もこれでキレイになるのう」
「帰りがおそくなるからまたかあちゃんに怒られるな」
「降ってくるのが灯油だったら、桶にでもためておいて使うのにのう」
と、口々に、皆さまのんびりしたものだった。
私も雨を眺めながら、気がつけばとてもリラックスした気持ちになっていた。
雨は20分もすれば止んだ。
山から霧が立ち上って美しい。
雨が落ち着いたので、車に乗り移動。
山の中にある「山猫軒」というカフェに入った。
ご主人がセルフビルドで建てられたとのこと。
カフェの入口のドアは、金属製のアートで山猫の顔をしている。
店内はゆったりとしていて、グランドピアノとたくさんのスピーカーがありコンサートができるようになっている。エントランスや2階、1階の壁面には絵画等が飾られているギャラリーになっている。
心からくつろいだ時間を過ごした。
夜の祭りの灯りの中で、おおらかで朗らかな囃子が繰り広げられ、子どもたちは無邪気にはしゃぎ、大人たちも皆楽しそうに笑っていた。
私もすっかり夢中になって、祭り囃子を楽しんだ。昔から日本人は、お祭りでこうして楽しい時を過ごし、心の澱を払ってきたのだろう。
秋津神社につどう人たちは皆やさしくて、ゆずりあって囃子を観ていた。子供同士が「見えないからおたがいにだっこしよう」といって、チビどうしで抱っこしながら舞台を覗き込んだり、子どもが子どもを肩車したり。
小さな神社の小さなお祭りは、あたたかくてとてもすばらしかった。
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また出かけよう。